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東洋と西洋【思想の違い】内なる真理vs客観的真理

西洋思想と東洋思想の違い

東洋的思想と西洋的思想の違いを気にしたことありませんか?

わたし自身、教育に興味があり、東洋的思想がとても大切だと感じています。というのも、西洋的思想だけの教育法でわたし自身が、物事の考え方を理解するのに時間がかかってしまったからです。

分かる。分かるけど、自分(個人)の中に落とせない。これがある。東洋的思想にたどり着き、こちらを理解することで、ようやく楽になりました。あ、こっちじゃん?ってなった。

けれど西洋的思想を調べていると、どうも、論理的な部分は西洋的らしいとういことに気がづく(どう考えてもそうだろ、気づけよ)。

ということは、これからは東洋と西洋を融合した新しい視点が必要だ。という結論に達しました。

東洋でもない、西洋でもない、東西洋みたいな視点。お前大丈夫?って思われてそうなので、このブログでは、わたしという個人が勝手に出しゃばって、東洋的思想と西洋的思想の根本的な違いを探り、それぞれの特徴や思考法について詳しくまとめた後、こうした方がいいよね?というのをまとめています。

目次

東洋思想と西洋思想の根本的な違い

東洋と西洋の思想には、文化的、哲学的、そして実践的な行動面において大きな違いがあります。

両方の価値観や哲学的伝統の相違を理解することで、これからの社会生活における、色々な問題への新しい視点になると思います。要するにこれからの時代、知っといた方がお得に生きられるということは断言できる。

要するに取り残されないってことですね。そこで、これらの違いを4つの視点から探ってみることにします。

  • 思考のアプローチ
  • 知識の捉え方
  • 価値観の違い
  • 哲学的伝統の相違

①思考のアプローチ

東洋思想は、一般的に内面的な探求を重視する傾向があります。

自己の内に存在する真理や理性を探るための方法として、自分自身を深く理解することが主な手段です。

そのために瞑想が大事とも言われてますし、直感を信じろとも言われてます。ちなみに、わたし、瞑想はしたことありません。やり方が分からない。雑念ありまくりで・・・

一方、西洋思想は、客観的な世界にあることを論理的に考え、言葉や数式によって真理を解明するアプローチを取ります。

逆に、客観的な世界と対比されるのが主観的な世界で、これは人によって異なる世界。主観的な人は、感情や主観に基づいた判断をしてしまうので、物事の本質を理解する機会に恵まれても気づかず、誤った認識を持って行動してしまう可能性があります。

客観的な視点で物事を捉えるには、客観的な事実や証拠に基づいて論理的に考え抜いて、公平かつ中立的な立場から物事を評価することが求められます。これが西洋的思想。

要するに、内面に向かうか、外にある事実を見て行くか、に違いがある。

②知識の捉え方

東洋思想においては、真理は一つの絶対的な概念として捉えられるのではなく、むしろ流動的で変化し続けるものです。

要するに、正しいと思うことは個人個人違うということ。
出る結論にも差異があるということ。

置かれている立場や状況によって、出す答えに差が出るということです。

このため、全体的な調和やバランスを重視する結論を出すとなると、物事を多面的に捉えようとする視点が必要になる。

じゃないと、各々が自分の思う持論・正論を言いたい放題言い出したら、論争しか生まない。

対照的に、西洋思想は、真理を普遍的な法則や原則としてるので、固定的なものと見なすことが多いです。つまり、ひとつしかない真理を目指す。客観的な真理に対する追求は、一般的に客観的だと思われる記述や証明でされるので、個々の経験や内面的な変化は割と無視されがち。

要するに、正しいと思うことは全員同じ、という真理がひとつあるということ。そこに向かって、皆が進む感じ。

例えば、学校で「万引きはよくありません」と教えていたとしますよね。

ところが、生徒3人が万引きしてしまいました。

形式上、立場上の対応をとるのが西洋思想。とても論理的。

例えば、叱る、保護者を呼び出す、注意する、などですね。

万引き行為は『悪』だが、そうなる背景には理由がある。その理由からアプローチしようとするのが、そうなってしまう背景の方に目を向けてみましょうというのが東洋思想。

枝葉に向かうのか、根本に向かうのか。ここが西洋思想と東洋思想の思考法の大きな違いです。

③価値観の違い

さらに、価値観においても大きな違いが見られます。東洋思想は、個人の自己実現や精神の成長を重視し、調和や共生を大切にする価値観が根底にあります。

例えば、協調性や他者への思いやり、自然との調和といった側面が非常に重要視されてます。

これに対して、西洋思想は個人主義を基盤にし、自分自身の力や知識を通じて達成することを強調します。

成果主義や効率性を重視する傾向が強く、個々の達成や成功がしばしば評価されることが多いです。

東洋思想

頑張った先(自己実現)に、他社貢献がある考え方

西洋思想

頑張った先(自己実現)に、評価がある考え方

余談ですが、自己実現も、ギバー・テイカー・マッチャーの考え方があれば大丈夫。それも分からず『自己実現』を追求すると、破綻を招く可能性が高いので注意が必要です。考え方が独裁的になりやすいんです。気づかれてます?流行りの『自己実現』も二極化してますからね。

哲学的伝統の相違

東洋思想は、儒教、仏教、道教など多様な思想の影響を受けながら発展してきましたが、これらはどれも道徳的・倫理的な側面を重視してます。

時には宗教的な文脈とも深く結びついていて、信仰や習慣が思想の一部として密接に絡み合っている。

西洋思想は、ギリシア哲学を起源としていて、キリスト教思想や近代的な科学思想を経て発展、特に合理主義や経験論、実証主義といった理念が強調され、批判的思考や論理性が求められることが多いです。

こんな風に、東洋思想と西洋思想には、根本的な違いが数多く存在していて、この違いは、各文化の発展に深く影響を与えていて、現代の思想や価値観にも様々な形で反映されてます。

先ほどの『万引き行為』で説明すると多分、こんな感じ↓

東洋思想

万引き行為は、人として愚かなことである

西洋思想

万引き行為は、物事の基準として、悪いことであり、してはいけないことである

東洋思想の特徴 – 自己内在的な真理の探求

東洋思想において、真理は自己の内側に存在するとされ、その探求は内面的な省察で分かってきます。

ココでは、東洋思想の特徴である自己内在的な真理の探求について、5つの主要な要素を掘り下げてみます。

  • 内面の探求と自己認識
  • 瞑想と内観
  • 直感的な理解
  • 自然との調和
  • 教訓と智慧の伝承

①内面の探求と自己認識

東洋思想は、自分自身を理解することから始まります。

個々の人間は、外部の世界に影響されることなく、自らの内なる声や直感に従って生きることが求められる。

これで、真理は個人の内面に潜むものであると考えられ、他人や社会の価値観に依存しない自己の確立が重視されます。

自己認識が深まることで、真の自我に辿り着くことができるとされていて、これが人間としての成長に役立ちます。

②瞑想と内観

東洋思想ではリフレクションや瞑想が重要な手法として挙げられます。

これらを通して、自分自身を見つめ直すこともできる。

ちなみに私は、リフレクションしかしたことないです。

リフレクション:自分の考えや行動、言動などを深く省みる、内省すること

特に、仏教における坐禅は、心を静め、自分の思考や感情を観察する手段として広く実践されてます。真理への洞察が得られ、個人の内面的な成長が促進されると言われているようです。

私はしたことないけど

③直感的な理解

東洋思想は、論理的な説明や言葉による完全な理解を追求することなく、直感的な理解を重視

つまりは、明確な理由や根拠を抜きに、物事が理解できるということです。

この思想は、しばしば形而上学的な問答や禅問答に象徴されます。

例えば、何かのハプニングに遭遇したとき、物事の流れや道理を読み解き、何でこうなっているかを考えた後、自身の行動を定め実践して行く、などが挙げられます。

「形而上学」とは、目に見えない世界の原理や存在について考察する学問で、現象世界を超越した本体的なものや絶対的な存在者を、思弁的思惟や知的直観によって考究します。例を出すと、魂や世界、神などが形而上学的対象として挙げられます。
※思弁的思惟ー経験や実地を無視した空理空論的な見方

「禅問答」とは、禅の代表的な修行法の一つで、修行者が疑問を問い、師がこれに答えるものです。

言葉では表現しきれない感覚や体験が重視され、真理の把握は直感を通じて達成されると考えられていますが、ここに到達するまでが、まぁ大変。物事の道理などを自分で理解しなければならないからです。教育がなされてない中、どうやって理解して行くかというと、読書と経験でしか培うことができない分野。読書のみでも培えるけど、かなりの、超絶な読解力が必要。

できるようになると、未知の側面や不確実性を受け入れるその姿勢が、他者との関係性を深めることにもつながります。

④自然との調和

さらに、東洋思想は自然との調和を強調します。

人間は自然の一部であり、その一部として生きることが真理を理解する鍵とされています。

自然を観察し、そのメッセージを感じ取ることで、人間は自己を超えた真理を体験し、より大きな存在とのつながりを実感します。

例えば、何かのハプニングに遭遇したとき、物事の流れや道理を読み解き、このハプニングからの自分へのメッセージは何か?を考え、自身の行動を定め実践して行く、などが挙げられます。その時も多角的視点が必要になります。要するに五次元思想とも言う。

この視点は、現代社会においても重要な意味を持っていると考えていて、できるようになると、大分生きやすくなる。

⑤教訓と智慧の伝承

東洋思想の中では、先人たちによって築かれた教訓や智慧が大切にされています。

古典的な文献から得た知識は、単なる情報ではなく、道徳的な指針や生きるための智慧として受け継がれています。

これにより、個々の経験や洞察が集合し、共通の価値観が形成される。

こうした伝承や教育が、自己探求の中で他者との関わりを深め、豊かな人生を送ることに直結して行くはずです。

ところが、西洋思想が重視されるあまり、先人たちによって築かれた(孔子や老子など)教訓や知性を教える人がいなくなってきている。江戸時代まではそういった教育がなされていたようなのですが、淘汰されてきた。その教訓や知性の教育が疎かになった結果、論理的思考だけに重点を置いているのが、現在の学校教育だと思っています。

西洋思想の特徴 – 客観的な真理の解明

西洋思想は、古代ギリシャ時代から現代まで、理性的な思考と論理に基づいた探求を重視してきました。

ココでは、客観的な真理の解明を基盤とする西洋思想の特徴を掘り下げて行こうと思います。

  • 二元論的思考
  • 言語と理論の重要性
  • 客観主義と普遍性の追求
  • 知識の体系化
  • 科学と哲学の融合

①二元論的思考

西洋思想の特徴として挙げられるのは、物事を「正しいか間違っているか」「よいか悪いか」「勝つか負けるか」などの二者択一で捉える思考パターン分ける二元論的思考です。

主観的経験から客観的な思考へと導くスタイルが、西洋の哲学で、真理を追求するために重要な役割を果たしています。

②言語と理論の重要性

西洋では、言語が真理を表現するための主要な手段とされています。

プラトンやアリストテレスの時代から、言葉を通じて理論を展開することが重視されてきた。

このため、論理的な考え方や証明が求められ、真理を客観的に解明することが目的とされています。

特に科学の進展においては、実験結果や観察に基づくデータがその理論の正当性を支える根拠になっています。

③客観主義と普遍性の追求

客観性を追求する西洋思想では、普遍的な原則を探求する姿勢が強調されます。

つまりは、ひとつの心理。

これは、特定の文化や時代を超えた共通の真理を求めるものであり、倫理学、政治学、自然科学などの分野で見られます。

たとえば、社会契約論や人権思想などがこれに当たります。

④知識の体系化

西洋思想には、バラバラな知識や情報を関連性や順序を持たせてまとめることが重要で、その論理的思考に沿って、問題解決や新しい見解を促進できるというメリットがあります。

⑤科学と哲学の融合

西洋思想の中で科学と哲学は、密接に結びついていて、分けたり切り離したりできない関係にあります。

たとえば、ニュートンの物理学もそうで、私たちが「科学」とよんでいる学問は,かつて「哲学」とよばれていて、科学と哲学が分かれたのは,ほんの数百年前だそうです。

その特有のアプローチにより、客観的な真理の解明を徹底的に追求し、普遍化を目指してきたのが、西洋思想です。

思考パターンの違い – 東洋の弁証法的思考と西洋の論理的思考

  • 東洋の弁証法的思考
  • 西洋の論理的思考

①東洋の弁証法的思考

弁証法的思考:対立や矛盾に着目して、それらを克服する新たな発想を生み出す思考法(主体性)

例えば、あうんの呼吸(2人以上で物事を行う際に、互いの呼吸が合っている状態や、言葉がなくても意思疎通ができておりタイミングや間合いが一致している状態)、中国の陰陽思想は、この弁証法的思考の象徴と言われています。

これらは調和相互関係を強調し、対立の存在すらも全体の調和の一部と見なすと考えらている。

物事の背景を理解したり、言葉の持つ暗黙の意味や文脈を理解することが、良好な人間関係を築くための鍵とされていますが、難易度高め。

例えば、

東洋的な知識での解決(弁証法的思想)
  • 生徒3人を呼び出し、叱る
  • 学校に保護者を呼び出し、注意を促す
  • 出席停止、停学処分などのこともある
  • 万引き行為をしてしまった背景にも迫る
  • それぞれに違ったアプローチを試みる

②西洋の論理的思考

対照的に、西洋の思考スタイルは主に論理的思考に基づいています。

このスタイルでは、明確な規則や論理的整合性が重視され、客観的な真実の探求が行われる。

たとえば、数学や自然科学における論理的推論は、この思考スタイルの典型的な例。

事実に基づく証明や理論の構築は、個人の感情や経験に影響されることなく客観性を追求。このため、議論においては自分の意見を明確に表現することが重視され、合理的な説明が求められることが一般的。

西洋思想は、客観的な真理の解明を基盤としていて、二元論的思考、言語と理論の重要性、客観主義と普遍性の追求、体系的な知識の構築などが特徴です。

西洋的な知識での解決
  • 生徒3人を呼び出し、叱る
  • 学校に保護者を呼び出し、注意を促す
  • 出席停止、停学処分などのこともある

①~③まであるけれど、この順番が大事なの分かりますよね?

ここに東洋的な知識での解決④・⑤が入ってきて、順番がバラバラだとどうなるか想像してみてください。極端な話ですけど、③→①→④→②→⑤とかあり得ないでしょう?しかも、明確な理由や根拠を抜きに、物事が理解できるということが東洋思想だと言いましたけど、どちらかひとつの思想だけが周知されてみてください。

教養の教育が無い中、論理的思考を重視するあまり、人間性は欠如、論争が生まれ、独裁的になる。
教養の教育が無い中、弁証法的思考を重視するあまり、論理性は欠如、樹海の森を地図無しで歩くと同じ。どちらも人生サバイバル。

だから東洋も西洋もどちらも必要という結論になる。

文化的影響と結論

これらの異なる思考スタイルは、文化や教育、社会的背景によって強く影響を受けています。

東洋の弁証法的思考は社会の調和を重視し、西洋の論理的思考は個人の主張を尊重している。

東洋と西洋の思考パターンの相違は、それぞれの文化的背景や価値観の反映です。

弁証法的思考と論理的思考の双方の利点を理解して、それを活かした新たな視点の構築が求められてます。

東西思想の長所と短所

  • 西洋思想の長所
  • 西洋思想の短所
  • 東洋思想の長所
  • 東洋思想の短所

①西洋思想の長所

西洋思想の大きな特徴として、客観性があります。論理的思考を基盤に持ち、厳密な分析を通じて世界を理解しようとします。このため、科学や技術の発展に影響し、人類の生活に大きく貢献してきてます。

例えば、計算や明確なルールに基づいた決定は、ビジネスや政治など様々な領域での効率を高めてきている。

さらに、普遍性の追求も西洋思想の長所の一つ。個別の状況に左右されず、一般化できる法則や原則を求めます。普遍的であるので、その思想も引き継がれ易い。

社会全体で見る見識はこうです。個人観で先ほどの万引き行為で考えてみると、

小学校~高校まで対応は違うと思いますが、小学校なら、生徒を叱り、親を呼び出し注意するように促す感じでしょうか。

形式上、学校としての立場上そうする。とても論理的。

万引き行為は悪いことだと叱り、保護者も注意する。

一件落着。きっとこんな感じですよね。

②西洋思想の短所

一方で、西洋思想には過度の分別主義という短所があります。

物事を細分化して考えることで、全体像を見失うことがあります。特定の要素に注目しすぎて、相互関係や流動性が許す柔軟性を欠く場合があるのです。また、このような考え方は、個人主義の観点から集団やコミュニティの調和を軽視してしまうこともあります。

西洋思想の長所は客観性と普遍性にあり、科学技術の発展に寄与してきました。一方で、過度の分別主義は短所といえます。

つまり、万引き行為で説明してみると、生徒自身がなぜ万引き行為をしてしまったのか?には向き合わない。その万引き行為をしてしまった子どもと保護者はどう向き合って行ったらいいかわからない。

学校は、子どもと向き合うまでの導きまでは教えてくれませんし、恐らく学校側も知らないから教えられない。

学校側も知らないし、保護者も知らない、その状況で子どもは育ち、社会に解き放たれる。

どう?この循環。

学校の教科書構成もおそらくそうなっていて、こういう『悪』の行動が取られたときに、どう教えて諭していいかわからない。向き合い方も考え方も知らない。

そんなこと言われても、数膨大だよ?って思われると思うんですよ。だけど、こういう保護者の数の増え方を想像してみてください。手をうたないと、もう、こういう人だらけになる。

教えることができない人だらけ。教育がなされないから。そして、そういう人も教育者を目指す。そして、教養の教育がなされないから、万引き行為も出てきやすいのかもしれない。

個人的見解ですけどね。

家庭の問題?そっちで対応してくれよ。

こうなりません?その家庭がガタガタで、、

数、増えすぎてどうにもならない問題。教える側もどう?教わる側もどう?増えて行きません?どこでどうします?って思ってます。
わたしはですけどね、勝手に。

上の赤字で書いた部分が、枝葉に向かう教育法ですよね。万引き行為自体を咎めるに終わる。

けど、論理的思考はとても大事だと感じています。できない人も多いから。

ここが根底にないと、東洋思想を取り入れたとしても、頭の中で整理ができない。だから、西洋思想も大事なんです。

③東洋思想の長所

また、東洋思想は時間的な視点も重視します。循環的な時間観により、過去の教訓を基に未来を見通し、長期間にわたる視野を持つことができます。これは、不確実性の高い現代社会において有用な視点を提供するものです。

要するに、時間は循環しており、歴史は繰り返されるという考えです。

東洋思想の強みは、内面的な調和流動性の認識。物事の矛盾や対立を受け入れることで、より全体を俯瞰した理解が可能になります。このため、決断においても、複数の視点を考慮する柔軟性があります。特に、集団主義の文化においては、他者との関係を重んじ、調和を保つことが強調されています。

これは、社会についての考え方ですが、先ほどの万引き行為、個人観で考えてみますね。

万引き行為は悪いとわかってはいるけれど、してしまう。という矛盾が生じている。これに注目して背景を探る。

探った先に見えてきた背景。

『もっと私に(俺に)かまってくれ、見てくれ。』

そして歴史は繰り返される、という点。その保護者もまた、同じような気持ちで育っているから、そこに気が付かず、そういう育て方をしてしまう。つまりは繰り返す。

そして、西洋思想的に『万引き行為は悪いことですよ』として、出席停止処分、停学処分を受けたところで、『もっと私に(俺に)かまってくれ、見てくれ。』の気持ちが解消されるワケがない。

もっと掘ると、何か理由を抱えていて、万引き行為という行動で示すしか手段がない子どもに、それを罰するという行為が、更に子どもを傷つけている可能性もある。教養のない親が『取って来い!っ』て言ってる可能性も考えられる。ね?色んな事由が浮かぶでしょう?
あくまでも、ですからね。

万引き行為は悪いことですよと注意することだけの無意味さ、分かりますか?

長期間にわたる視野を持つということは、その場の解決じゃなくて、根っこを断つことができるということです。

④東洋思想の短所

しかしながら、東洋思想にも短所があります。

東洋思想の長所は内面的な調和と流動性の認識にあり、柔軟性に富みますが、応用性の欠如が短所として指摘されます。

原理原則の探求には優れていますが、具体的なアクションを起こす際には決断が遅れることがあります。

多方面からのアプローチが必要なため、それらを考え抜く知性が必要になるうえ、考慮に時間を要します。すっごい時間かかる。

万引き行為で言えば、

万引き行為は悪いとわかってはいるけれど、してしまう。という矛盾が生じている。これに注目して背景を探る。

探った先に見えてきた背景。

『もっと私に(俺に)かまってくれ、見てくれ。』

ここにたどり着くには、経験値が必要だったり、読書で身に付ける、それなりの教養も必要。まず、気づく人が育たない。
※人の行動に関するものは、心理学系の本で学びます

\コミック版になってるけど、この著者の本は良かったです/

また、弁証法的思考が優先される(主体的思考)あまり、明確な結論や解決策を提示しづらい場合も見受けられます。

弁証法的思考:対立や矛盾に着目して、それらを克服する新たな発想を生み出す思考法(主体性)

『もっと私に(俺に)かまってくれ、見てくれ。』

ここですよ。

で、どうしたら解決できるんだろう?となると難しいですよね。かまい方、満足の行く『かまい方』がそれぞれ違うから。行き過ぎると過保護になり、依存になる可能性もある。

知識があってもアプローチが難しい。五次元的思想になって、蜘蛛の巣思考ができるようになれば、容易かもしれません。ちなみに、わたしは容易にできる。

そしてこういう問題の原因は、人から言われて気づくようじゃ意味がない、悩んでいる自分自身で気づくしか術がない。

外にある真理に向かって進む西洋思想は普遍的で、東洋思想は流動的。

西洋思想は、その真理が外にあるので、教える人がいなくなったとしても誰かがそれを教えることができるのに対して、東洋思想は内に真理を見出すので、引き継ぎしにくいという短所も存在しています。

このように、東西の思想はそれぞれに特色や利点を具えていますが、同時に短所もある。

これらの観点を考慮しながら、両者のバランスをとることが求められる時代に、生きてます。

双方の長所と短所を理解して、生きていくことが大事だと思ってます。

まとめ

東洋の弁証法的思考は、全体性と柔軟性を重視しますが、具体的な解決策を導き出しづらいですよね。

一方、西洋の論理的思考は客観性と普遍性を追求するけど、時に個別性や相互関係を軽視してしまうことがある。

これらの思想の融合で、適した問題解決ができるようになる。

「この問題の根本には何があるのだろう?」と考えていく。分けず、全体を全体として捉え、その根本に何があるかを考える。

それを論理的に考えていき、自分なりに解決できる能力を持つことが大切なんだと思います。

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