
ポジティブに考えなくちゃ!プラス思考、大事!
──そう思ったこと、人生で一度くらいは…ありますよね?
何か嫌なことが起きるたび、



これはきっと成長のチャンス!失敗は成功のもと!ありがとう、ネガティブ感情!(?)
…と、自分に言い聞かせるけど──ぶっちゃけ、全然しっくりこない。むしろ若干モヤる。
進む乖離、遠のく現実。
そして最後に現れるのが、『いやムリ、普通にツラくない?』って、素の自分。
さらに追い打ちで、『こんな自分じゃダメなんじゃ…』って落ち込む。
ポジティブ疲れ選手権があったら、たぶん上位いける。いや、優勝すら狙える──でも実は、これ、あなたがダメなんじゃないんです。
そもそも『プラス思考で人生が変わる!』って話、実はちょっと誤解されがち。
本当に大事なのは、どんな出来事も『どう見るか』を自分で選べる、“視点力”のほう。
今回はそんな、『無理に前向きにならなくていい』と思える視点の話をもう一度お届けします。力まず、ふわっとどうぞ。
なぜ『プラス思考で人生が変わる』と言われ続けてきたのか?


- 巷に溢れる『プラス思考で乗り切れ』論
- でも、多くの人が途中で挫折する理由
- 実は『プラス思考』が誤解されてない?
① 巷に溢れる『プラス思考で乗り切れ』論
とにかくポジティブでいこう!嫌なことがあったら『これはきっと成長のチャンス!』と前向きに捉えましょう!──そんな感じのノリ、見たことありますよね?
(むしろ見すぎてません?)
『前向きであれば人生うまくいく』みたいな空気って、SNSにも本屋にもゴロゴロあります。ネガティブ?そんなの捨てちゃえ!みたいな。



でもちょっと待って。ネガティブって、そんな簡単にポイできるもんじゃないし、むしろ“ポジティブごっこ”してる方がキツくないですか?
『嫌なこともポジティブに』って、それ、ただの感情のフタじゃない?って思った人──正解ですよ。
とはいえ、ここまでポジティブ至上主義が広まったのには、それなりの理由もあるんです。
たとえば、自己啓発の世界やスポーツのメンタルトレーニングでは、『ポジティブな言葉を使うと行動が変わる』というのは一定の成果を上げてきた背景もあって。
だからこそ、『ポジティブ=いいこと』っていう単純図式が、いろんな場面で乱用されてしまった。
② でも、多くの人が途中で挫折する理由
で、ですよ。
この“とにかくポジティブ教”を頑張ってやろうとして、結果どうなるかっていうと……みんな途中で息切れするんですよ。
- 『がんばって前向きに考えたのに、全然変わらない…』
- 『本音ではモヤモヤしてるのに、無理やり明るく振る舞って超疲れた…』
- 『なんかこれって、自分に嘘ついてる感じがしてイヤだ…鳥肌級』



あるあるじゃないですか?
最初は『よし!私も人生変えるぞ!』って思ったのに、数日後には現実にボコボコにされるあの感じ。


『ポジティブな言葉を書き出すノート、三日坊主でした』とか、『今日こそ笑顔で!って思った日に限って上司の機嫌が地獄』とか。
しかも、そうやって挫折した時、『私ってやっぱダメなんだ…』って自己嫌悪のオマケつき。
でも実は、あなたが悪いわけじゃないんです。そもそも『変われない理由』を誰もちゃんと説明してくれてないだけ。
③ 実は『プラス思考』が誤解されてない?
で、ここが超大事なポイントなんですが──そもそもね、『プラス思考』って、ちょっと誤解されて広まっちゃった言葉なんですよ。
心理学とか、脳科学とか、スピリチュアルとか、いろんな分野で『わかりやすく!とにかく、わかりやすく!!!』って頑張った結果、なんかこう、“都合よく省略されて”伝わってきちゃったんじゃないかと思うんですよ。
その結果どうなったかというと、
- 『感情をそのまま受け止める』じゃなくて、『無理に良い意味をつけよう!』になった
- 『視点を増やす』じゃなくて、『無理にでも前向きに捉えよう!』になった
- 『自由な認知の選択』じゃなくて、『とにかく!ネガティブNG!』の空気が蔓延



ね?本来の意図とは全然違う方向に行っちゃってるんです。ポジティブ推奨なのに地獄じゃない?
だから、『なんか違和感ある…』と感じてたあなた。それ、めちゃくちゃ正しい感覚です。
プラス思考って、『物事を多面的に捉える力』とか、『逆境の中にも価値や学びを見出す力』なはずなんです。
でもそれが、いつの間にかこんなふうに変換されちゃったと思われる。
誤解されたプラス思考 | 本来のプラス思考 |
---|---|
ネガティブNG!とにかく前向き! | ネガティブもOK。ただし、多角的に見る力がある |
感情を“良い意味”に無理やり変換する | 感情をまずそのまま受け止める |
無理にポジティブを演出する | 無理せず、“選び直せる視点”を持っている |
明るくなければダメ、というプレッシャー | 暗くても、静かでも、視点を変える自由がある |
すべてに意味を見出さなければと焦る | 意味づけしなくてもいい。ただ、選択肢を持つだけでいい |



いやいや、ちょっと待って。それ、もう“思考”じゃなくて“義務”だよね?って話なんですよ。


『ネガティブをポジティブに書き換えましょう』
『嫌な出来事も良い面を探しましょう』
『失敗しても学びに変えよう』
これ、全部上書き(表面的な置き換え)です。そりゃ、続かない。ポジティブは、感情の上塗りじゃなくて、感情と並んで座るもうひとつの選択肢。
本当は、現実は『認知』でできている


- 同じ現実でも意味づけ次第で人生は分かれる
- 大事なのは『意味をどう選ぶか』
- この力を取り戻した瞬間、人生は自然に変わり始める
- 視点が現実を“動かす”3段階の構造
① 同じ現実でも意味づけ次第で人生は分かれる
たとえば、会社で2人の社員が『次長』に昇進したとします。
1人は社長の側近として、現場を離れ、指示を出すポジションに。もう1人は現場に残って、部下の育成にあたる役割を任されました。
ぱっと見、どうですか?
多くの人は『社長の側近』というポジションの方が上、と思うかもしれません。出世街道っぽいし、権限もありそうだし。
──でも、ちょっと視点をずらしてみると?
現場に残った人の方が、実は人望が厚く、部下にめちゃくちゃ慕われていたとしたら?部下からすれば、『残ってくれてありがとう』と思うかもしれません。
さらにもう一つ、別の視点。
天の采配で、『この人は一度、現場を離れて新しい別の視点を持った方がいい。』という“配置転換”だったとしたら?あるいは、『育成より戦略の役割担ってみたら?』という判断だったかもしれません。
見えていた“昇進の意味”が、見る角度によって全然変わってきませんか?
そう、現実そのものは変わらなくても、『意味づけ』で体験が変わるんです。
実際、心理学や脳科学の分野でもこう言われています。
- 幼少期(0〜7歳)の環境や体験が“認知のフィルター”をつくる
- 親や先生、周囲の大人たちの口ぐせ・態度が脳のクセになる
- 繰り返された感情パターンが、反射的な思考回路になる
つまり、私たちは『事実』じゃなくて、『どう意味づけたか』で世界を見てるんです。


これらが潜在意識・脳の癖の大部分を決めると言われています。
② 大事なのは『意味をどう選ぶか』
ここで大事なのは、『無理やり良い面を探せ!』って話じゃないです。



社長の近くに行くのもいいけど、地道に現場支える方が尊いと思おう。現場に残れるってことは、私の現場力が高く評価されたと思おう。
──ううん、それはちょっと苦しい。
そうじゃなくて、もっと根本的なこと。



今、自分はどんな視点で世界を見てる?他にも見方はあるんじゃない?
──それに気づけるかどうかがカギ。
意味づけは、誰かに押しつけられるものじゃないし、強制するものでもない。
意味づけの選び直しができると、ネガティブもポジティブも、ただの“素材”として使えるようになります。
他責は良くないけれど、そうじゃなければ、どう見えても、見ても別に良くない?わたしが、思いたいように思えば。それで、良くない?そんな感じ。
わたしの場合は、ネガティブな意味を見つけたとしても、それはそれとして、自分で意味づけを選んでいます。わたしなら、こう解釈する。



そうやって、考えてます。そしたら、次に行けるでしょ。こんな感じ。
③ この力を取り戻した瞬間、人生は自然に変わり始める
ここ、めちゃくちゃ大事なので強調しますね。
人生が変わるときって、『すごいことが起きた日』じゃなくて、『視点が変わり始めた瞬間』だったりする。
ポジティブ思考が現実を変えるんじゃない。“視点の自由”が、現実の意味を変えるから、行動が変わる。



結果的に前向きになってるかもしれないけど、その原因は『無理にポジティブにした』からじゃない。『いくつも視点がある中で、自然と“これでいいかも”を選べたから』だと思う。
あなたなら、今起きている出来事を、どんなふうに意味づけるでしょうか?『これでいいかも』って、ちょっと思える視点があるとしたら──それは、どんな視点ですか?
④ 視点が現実を“動かす”3段階の構造



最初は出来事から始まるから。気づきが必要になってくるんですよ。そして思考が変わって、視点が完全に変わるときがくる。これが、潜在意識の書き換えだと思ってるんですよ。多分そうだと思う。訓練してるうちに、そのうち視点すら変わって見え方が完全に違ってくる。
- 実際の心の反応
出来事 → 感情・思考 →(後から気づく)視点(反応モード) - 人生を変える介入の順番
視点(を選ぶ)→ 感情・思考 → 行動 → 結果(選択モード)
出来事の瞬間に“視点”が先に起動するようになるから、このとき、出来事の『見え方自体』が変わってしまっている。
= 認知のフィルターが変わった状態。
= 潜在意識レベルで書き換わったサイン。



じゃないかなーという持論。
つまり、こういう順番になるのが理想系↓
1. 視点が『感情の質』を変える
たとえば、『失敗した=ダメだ』と思っていたことも、『これは学びの機会かもしれない』という視点で捉え直すと、心の重さが少しだけ軽くなることがあります。
でもここで大事なのは──無理に『学びにしよう』と思い込むことではないということ。
まずは、『失敗した』と感じたときの落ち込み・悔しさ・不安といった感情を、ちゃんと味わうこと。そのうえで、少し落ち着いたときに『じゃあ、ここから何が拾えるだろう』と自分で“意味を選べる”状態になること。
この順番が、とても大事。
視点は感情の上書きじゃない。感情を受け止めたあとでの“選び直し”なんです。
2.感情が『行動の質』を変える
感情が整ってくると、不思議と手が動くようになります。落ち込みすぎて動けなかったときも、



まあ、ちょっとやってみよっかな。
と思えた瞬間、行動が変わり始める。
ここで初めて、“視点が現実に影響を与え始める”段階に入ってきます。
つまり、行動が『現実を変える』。
動けば、周りの反応も変わる。結果も少しずつ変わる。新しい出会いやチャンスが生まれる。つまり、行動の連鎖が現実を“動かしていく”。
3.行動が『現実を変える』
行動すれば、周りの反応も少しずつ変わってきます。小さな結果、偶然の出会い、新しい気づき。
それがやがて、目に見える形で“現実が動いていく”きっかけになる。
脳科学的にも整合性取れる。
- 神経回路は繰り返し使われると“強化”され、反射的な経路になる(ヘブの法則)
- 繰り返すことで、『視点を変える回路』が自動化(=無意識化)されていく
- 最終的に『見方が変わった状態でしか世界を見なくなる』= 書き換え完了



あなたはどう思う?
私自身の実体験―視点を変えた瞬間、人生は流れ出した


- 過去は、無理にポジティブになろうとして苦しかった
- 小さな選び直しが、大きな流れを変えていった
- これが、巷のプラス思考と決定的に違う【本物の変化】
① 過去は、無理にポジティブになろうとして苦しかった
正直に言いますと、私も昔は、



ポジティブでいなきゃ、前向きじゃなきゃ。
って、めちゃくちゃ思ってました。
なんか落ち込んだときも、



大丈夫、これにも意味がある。この失敗はきっとギフト…!
とか、──もうね、自分にエールを送りまくって、疲れた。
でも心の中では、『……ほんとは全然納得してないけど』って声がずっとあったんですよ。
結果、どんどん苦しくなるし、なんか自分に嘘ついてる気がしてきて。
キレた。ブチ切れです。
そしてこうなった↓



別に、ネガティブでも良くない?
ってなった。今、そうなんだもん、仕方なくない?って。
って気づいたんです。その瞬間、なんか肩の力がふわっと抜けて。
『いいんだ、ネガティブでも。選び直せばいいだけじゃん。』そう思えたとき、すごく楽になったんです。
② 小さな選び直しが、大きな流れを変えていった
そこからは本当にちょっとずつの変化でした。
たとえば、嫌なことがあった日。前なら『こんな最悪なことが…』って落ち込んでたけど、『まぁ、こういう日もあるな』って思って終わりにしてみる。
そしたら不思議と、次の日には心が軽くなってたりするんですよ。
- 無理にポジティブな意味をつけない
- でも、他の見方もあるかもと“知ってる”だけで安心する
- そしたら、必要以上に落ち込まなくなる
──たったこれだけの『選び直し』が、どんどん人生の流れを変えていったんです。
気づいたら、
- 人間関係のモヤモヤも減って
- やりたいことも自然に湧いてきて
- 何より、“自分で舵を取ってる”感覚が戻ってきた
なぁんだ、これでいいんじゃん。
これ、ほんとに革命でした。
③ これが、巷のプラス思考と決定的に違う【本物の変化】
ここが決定的な違いなんです。
- 『前向きになろう』とするんじゃない
- 『視点を選び直せる』って気づくこと
- そして、選べる自分に戻ること
この“視点の自由”こそが、現実を静かに、でも確実に変えていくんです。
いわゆる巷で語られる“ポジティブ思考”は、外から無理やり『意味』を上書きしようとするやり方が多いけど、私が体感した変化は、『内側の視点の土台ごと変わる』という感覚。



これで、合ってると思う。
だからこそ、続くし、苦しくない。そして、『ちゃんと現実が動く』。
視点力を取り戻した人だけが実感する、静かだけど確かな変化。それが、“本物の変化”だと思う。
『プラス思考』ではなく『視点力』を取り戻せ


- 『良い面を探そう』ではない
- 視点力が、あなたの人生を変える
- ここで伝えたい本質
①『良い面を探そう』ではない
人生を変えたいなら、『無理にポジティブになる』必要なんて、これっぽっちもありません。
大事なのは、『世界はどうとでも見られる』って思い出すこと。
- 雨が降ったら『最悪…』もあり
- 『まあ、おかげで今日はゆっくりできる』でもいい
- 『ただ、雨が降った』だけでもいい
- 嫌なことがあったら、こうも見れるけど、あぁも見れる
つまり、自分がどの意味を選ぶかの“自由”が戻ってくること。これこそが、視点力です。
② 視点力が、あなたの人生を変える
ここで超重要なのが、視点って、単なる『考え方』じゃないんですよ。脳・認知・感情・行動・波動──全部つながってる土台なんです。
視点を選び直せば、感じ方が変わり、行動が変わり、それが現実の変化につながっていく。ほんとに自然に。
で、視点って実はこんなに自由度がある。
視点を変える5つのパターン
- 逆にツイてる型
→『遅刻したけど、あのまま急いでたら事故ってたかも』 - 相手の事情型
→『無視された?いや、向こうが余裕なかっただけかも』 - 現象だけ見る型
→『雨が降った、ただそれだけ』←意味をつけるのは自分 - 俯瞰型
→『今はしんどいけど、人生全体で見たら必要な時間かも、嫌ならしなけりゃいいだけ』 - 仮説型
→『嫌われた?いや、そう見えただけかもしれない』



これは知っておいた方がいい、技法。
③ ここで伝えたい本質
- ポジティブになることが目的じゃない
- ネガティブを消す必要もない
- “どう観るか”に選択肢があることに気づく
- そして、自分で“どれを選ぶか”を決められる状態に戻ること
まとめ※最後にもう一度、はっきり言います
無理やり前向きになる必要はありません。『雨が降ったら楽しもう!』じゃなくて、『雨をどう見てもいい』と気づけることが、本当の力。
それが、視点を取り戻すということ。
視点は、思考じゃなく、選択肢の自由。その選び直しが、人生の流れをそっと変えて行く。
変わるのは、あなたの“見え方”から。現実は、それについてきます。
もう、無理にポジティブにならなくてもよくて、大事なのは、『どう見るかを自分で選べる』って気づくこと。
現実を変えるのは、あなたの“がんばり”じゃなくて、“視点の自由”。



こうだと思いますよ。
そんな大がかりなことじゃなくて、ほんの少しのことなんです。




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